尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)という症状をご存知でしょうか。
ある日突然、虫刺されのような赤いぷつりとしたできものがふくらはぎにできました。
痛くも痒くもなく、産毛が生え損ねたのかな?という感じでした。
しかし日を増すごとに赤い範囲が広がり、最大で直径2.5センチほどになりました。
すぐに治るだろうと思っていたら、同じ症状が全身にも現れたのです。
胸の周りやお腹・太もも・背中にまで、たくさんできました。
範囲が広がったので、当初は帯状疱疹を疑いました。
しかし、帯状疱疹は通常、ほとんどが強い痛みや痒みを感じるものですが、
私の場合は最初から最後まで全く痛みも痒みもなかったのです。
原因がよくわからないし、何か子供に移るような病気だとしたら怖いので、
ひとまず近所で有名な皮膚科を受診しました。
診察室では、問診・視診のあと、症状のある皮膚の一部を削り取り、
細菌の有無などを調べました。幸い、患部には細菌がいるわけではありませんでした。
「あまり進行していないので定かではないが、たぶん尋常性乾癬だろう」という診断でした。
進行していて症状がはっきりしていないと、お医者様でも確定は難しいのですね。
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)について、ざっくりと説明を受けました。
- ほとんどは軽い痒みなどですむこと。(まれに痒みがないことも)
- 細菌などが原因ではないこと。
- 他の人に感染したりする病気ではないこと。
- 肌の代謝異常(ターンオーバーが早すぎる)であること。
- 主に肘・膝など、こすれたり、よく刺激を受けやすい場所にできるということ。
- それ以外はストレスや生活習慣の乱れによって起こりやすいこと。
- ただ見た目が汚くなるだけで、実害のない病気だということ。
・・・など。
正直、1歳の息子に移ったりする病気じゃなくてほっとしました。
肘、膝などよく刺激を受ける部分には発症していなかったので、
ストレスもしくは生活習慣の乱れが原因の一つということですね。
そして、「飲み薬と塗り薬を出しますから、それで様子をみてください」と。
薬を処方されてしまいました。
あら、今さっき肌の代謝異常っておっしゃいましたよね。
ストレスや生活習慣の乱れによって起きやすいって。
それなのに薬をポンと出しちゃうってどうなんでしょうか。
それに、肌のターンオーバーの周期などは
皮膚科の先生でいらっしゃるのでよくご存知だと思うのですが・・・。
これはもう先生をまるっきり信じて薬を使用するわけにはいかないので薬はスルーして。
私も目の前に文明の利器がございますので、いろいろ調べたのです。
処方されたお薬を使ってしまう前に調べたこと
たとえば、ステロイド系のお薬を使ってしまうと、(飲んでも塗っても)
今まで体内で生成していたステロイドが、全く作られなくなります。
なので、自分で治癒できていたことが、薬にたよらなければ治らなくなり、
その後は薬を使っても治らず、症状は重くなるばかり。なんてことが起きてしまいます。
最終的には、免疫力が低下し、元の症状も治らないのに新しい皮膚病にかかったり。
そして私に処方されたお薬(内服・外用)は、
使用中に生の卵を食べると、アレルギー症状が出るそうです。
私は卵かけごはんや、半熟卵が大好きです。ゆで卵も半熟、目玉焼きも半熟。
しかし、完全に火が通った状態でないと、少しでも生のところがあると
アレルギー症状が出てしまうそうです。(なんじゃそりゃ)
その他にもいろいろ対症療法はありますが、
どれも効果は薄いのに副作用だけはしっかりある、といった感じですね。
見た目が悪い以外にほぼ実害がない病気に薬を使って
その薬の副作用で死にかける、というのも損すぎる話ですので。
薬には頼らない方向で行こうと固く決意したのでした。
その2に続く→尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)体験記その2