妊娠〜流産

退院・その後

火曜日の昼食前に退院した。母の車で家まで帰った。退院の手続きをする間、息子は待合室でとてもとてもおとなしくしていた。静かにしなければいけない場所だとわかったのだろうか。ジュースの自販機が目の前にあっても、欲しい欲しいとわめくこともなく、小声で「ジュース飲みたいなあ〜」という程度だった。めっちゃ褒めちぎった。その後、母は帰っていった。

その週の金曜、再度診察を受けた。子宮内膜はほとんど出てしまって、エコーにもほとんど写っていないから大丈夫だろう、ということだった。「次に生理が来たら受診してください、1月末まで待っても生理がこない時も受診してください」とのこと。2回生理を見送ったら次の子作りを始めてもいいですよ、本当は半年くらいあけたいんですけどね。とも言っていた。ざっくり言うと、2回くらい生理が来れば子宮の中がリセットされた状態になるらしい。へー。

あと、先日出てきた物体を病理検査に出したけど、卵黄嚢がなかった原因については特定されていない、と言われた。(わからんなら言うな…)と思ったけど、私のせいで赤ちゃんが死んだりした訳ではない、ということがわかってちょっと安心した。お酒は全く飲んでなかったしコーヒーも飲めないから口に入るものとしての心配はしてなかったけど、妊娠発覚の直前にスポッチャでローラースケートとインラインスケートやって何回か尻餅ついたり、普通に仕事で重労働したり、色々妊婦の体に悪そうなことしでかしたから私のせいで流産したのかと思ってぞっとしたくちだから。最初からいなかったなら死ぬこともないんだもんな、なんて。

みんなが通る道

流産、特に12週以前の初期の流産は本当に良くあることらしい。身近な年上の女性の大半が経験していて、「流産しました」と言うとみんな口々に慰めて励ましてくれた。「よくあることなのよ」とか「あなたが悪いわけじゃないんだから、気にやむことはないのよ」とかみんな色々声かけてくれて嬉しくて涙がちょちょぎれた。

私の実母も稽留流産(中期)と死産を経験していて、義母(しゅんちゃんの母上)も流産を何度も経験していたりして、本当に良くあることなんだな、と思ったし、多分実母からも義母からも何度か流産とかの話を聞いていたんだけど、実際自分が子供を産んだり、流産を経験しないと理解できない話ってたくさんあるんだな、と思った。よく「自分が親の立場になってやっと当時の親の気持ちがわかった」とか言う話を聞くけど、あれって本当なんだな、と思った。

実母の話では、稽留流産の時は出血はなかったけどとにかく激痛だった、とか結構育ってからお腹の中で亡くなったから子宮の内膜とか赤ちゃんとかを掻き出すのが大変だったと聞いて、(うわ私と真逆やん、痛いより血が出るほうがましやな)(全部勝手に出てきてくれて助かったな)と思ったり、出産間近で死産になってしまった子の話を聞いて自分が息子を妊娠してた頃を思い出して、(もう生まれてくるんだ〜と思ってた頃に死産になったら自分だったら精神を病むな)と思いながら感情移入して号泣してしまったりした。

多分今回の流産は、「流産」と言う名前はついてはいるけれど、実際赤ちゃんはお腹にはいなかったし大きさもそこまでじゃなかったから大変でもなかったわけで、だからあんまり悲しくならないし、涙も出ないのかな、なんて思った。

次もし妊娠したら、男でも女でも、五体満足でもそうじゃなくても、健康でも病気がちでも、生まれてくれさえすればいいな、とか思ったのであった。とか言いつつ絶対五体満足で健康で可愛い見た目の女の子がいいけど。

じゃあこれでこの話は終わり。

(ちなみにめでたいのかめでたくないのか、元旦に生理がきたあいちゃんより。)