MENU
思ったこと

その昔上司に嫌われていたことについての考察

 

こんにちは。

私は以前勤めていた職場で親くらいの世代の上司(女性)から嫌われていました。働いている間中、威圧的な態度で常にプレッシャーを与えられ、怯えてミスしたところを罵倒され、機嫌が悪ければ八つ当たりされました。退職する時には私の留守中に家まで来て義父母に対して私がいかに使えないかを数時間語って帰りました。なぜ、なぜそこまで私が嫌われることになったのか?果たして私に嫌われる要素はあったのか?検証してみます。

1.タイプが違う

上司はバリバリの体育会系で、完璧なタテ社会で生きてきた方です。目上に対しては礼儀を尽くし忠誠を誓い、自分を慕う目下の者には礼儀さえしっかりしていれば甘い、そんな感じ?なんですかね?良くわかりません。私はというと、根っからの文化系。中学は美術部で和気藹々、高校では剣道部のマネージャーをやってはみたもののタテ社会に馴染めず1年でリタイア。年功序列?なにそれおいしいの?みんなで仲良くすればいいじゃん、という感覚で生きています。

上司は報告連絡相談は絶対!仕事もプライベートもなんでもLINEで相談してきなさい!という姉御肌タイプだったのですが、私はといえば報告連絡相談はいいんだけど仕事の人と必要以上に連絡を取りたくない…プライベートの話とかしたくない…とか思ってしまうコミュ障タイプでした。

ここだけ見てもこれだけタイプが違うのだから、もしお互いに好意を抱いていたとしても、上司は私から信頼・尊敬されていないと感じただろうし、私は上司から常に監視・威圧・干渉されていると感じていたので、すれ違いは免れませんね。

2.仕事への意欲の違い

上司はその道何十年のベテラン、しかも店長格以上でないと正社員になれない職場で、努力でのし上がって店長・正社員の座を獲得した方でした。「手に職」がある仕事柄、彼女は「自分の仕事に誇りを持っている、お前もこの仕事に携われることに誇りを持て」と常々私に言い聞かせていました。私はといえば、未経験で就職し、それまではアルバイト以外まともに働いたこともなく、必要なことを覚えるのに必死で右往左往していました。しかも、「まだ若いし(当時20歳)ここがダメでもどこかで雇ってくれるからとりあえず雇ってくれたここで働こう」という割とふざけた感覚で働いていて、雇ってくれた上司のことを「働き始めたばかりなのに誇りとかなんとかうるせーな」と思っていました。(最低)

今思えば、自分が誇りを持ってやっている仕事を、私のようなチャランポランな人間が突然現れて、同じくらいの時給なのにテキトーにやられたら、怒りこそすれ好きになんてなれませんよね。しかも、「頑張って勉強します!」と言ったから雇ったのに、いざ働かせてみたら用語などを一切覚える気配がなかったりしたら「コイツ〜…!」となりますよね。わかります。ほんとすみません。興味がなかったんで。

3.遅刻魔

私は昔から、忘れ物や遅刻が多く、小学校の頃から常に、歴代の先生方に怒られていました。時間の逆算というものがうまくできず、到着しなければいけない時刻に家を出るようなことが多々ありました。時折いつもより早く家を出られたな、と思う日があるのですが、そういう日は必ず何かを忘れています(歯を磨くことを忘れる、宿題を忘れる、下着を身につけることを忘れる、ランドセル・カバンの中身が昨日と同じまま…etc…)。遅刻をしても一切悪びれることなく教室の前方の扉から入り、「なんで遅刻したんや」という先生に対し、クラスの全生徒の前で堂々と「寝坊です」と言ったこともありました。

そんなダメ人間なので、当然その職場でも一月の間に3回ほど遅刻しました。上司から「アンタこれクビにされても仕方ないよ?」と言われてやっと、「そうか遅刻はダメなのか」と思い、改善するために早朝の散歩を始めました。朝5時ごろ起きて、1時間くらいのんびり散歩した後、家に帰ってから支度して仕事に行く、というような感じの生活を5ヶ月ほど続けることができ、その期間は遅刻なしで出勤することができました。

一月の間に3回遅刻をするなんていうありえない人間を、イレギュラーな事態があったとはいえクビにせずにしばらく雇ってくれた上司には、今更ながら頭が上がりません。頭下げた記憶もあまりないですが。

4.純粋な嫉妬

上司はいつも定期的に美容室に通い、高いお金を払って縮毛矯正をかけ、多分白髪染めもしていました。私はといえば美容室には四半期に一度行けばいい方で、入社時に「髪が明るすぎるから黒染めしなさい」と言われたので、面倒になってそれまで胸下まで伸ばしていた髪を黒くなってきた部分から1000円カットでバッサリ切り、いわゆるショートボブになりました。若いからもちろん白髪はないし、ストレートヘアも自前です。一度、上司から「それって地毛なの?お金かからなくて羨ましい」と言われたことがあります。もちろん皮肉でしょう。アンタ1000円カットなんて行ってんの?ダサッ!みたいな。…いやもしかしたら本気で羨ましがっていたかもしれません。本当のことは彼女しか知らない…。

見た目の美しさや美容にかけたお金や努力のレベルで言えば間違いなく上司の方が上だったと思います。しかし私は若くて入ったばかりだということで他の部署の男性上司によくちやほやされていました。私はただ若いし物珍しいから構われているだけだとわかっていたのですが、昔モテモテだった彼女からすればそれも気に入らないことの一つだったのだと思います。どうかな?

5.世間への認識の違い

私は愛憎渦巻くようなアマゾネス的社会(又の名をデパート)で働いたことは初めてだったので、同じ職場で働くお姉様方の色々な思惑には気づいているような気づいていないような、曖昧な感じで「まあ笑顔で接してきて、なおかつムカつかない人には優しくしとくか」というレベルのテキトーな判断で人付き合いをしていましたが、そんなチャランポランしているところも気に食わなかったのか、上司は人との付き合い方にも口を出してきました。

上司曰く、「自分は超サバサバしているし、人の悪口なんて言ったことない。あの人とあの人は私の悪口を色んなところで言っているしアンタにも言ってくると思うけど聞く耳持たなくていい。あの人がどんな顔で人の悪口を言うのかよく見ておけ。とても醜くて笑える」だそうです。それを言っている本人の顔も相当ひどいことになっていたということは口には出さなかったけれども思っていました。それを無知なふりしてふんふんと聞いた次あたりから、上司は私に妙な宿題?を出すようになりました。

「あいつはお客様と話すときにどんな顔・声をしているか、人の悪口を言っているときにどんな顔をしているか、男の前ではどんな態度をとるか、次に会うときまでによく観察しておけ」と何人か指名して言われました。そんなこと言われても私は自分以外の人間には全く興味がないので観察したくないし、しようと思ってもできないので、毎回「すみません、自分のことで精一杯でよく見てませんでした」と言うと毎回失望したような顔をされていました。

上司が私に「観察しろ」と言ってくる理由は、今はなんとなくわかります。彼女の境遇は人づてに聞いたのみですが、凄惨な人生を歩んできたようでした。世渡りをしていく上で「相手をよく観察する」ことが彼女の鍵となっていたのでしょう。彼女は良かれと思って無知な私に生きるための術を伝授しようとしてくれたのでしょうが、私は生きていく上で「他人から目を逸らす」ことでやり過ごしてきたタイプの人間だったので、正直彼女のそれはお節介にしかすぎず、「うるせーバカ」としか思えなかったわけです。なんというすれ違い。

6.「好意による行為」の認識の違い

上司はよく私に「自分のお下がり」をプレゼントしてくれました。

  • 制服としてエプロンの下にブラウスを着用するのですがあまり服を持たない私に「サイズが合わないから」と言って3着くらいブラウスをくれたり(フリルつきがあまり好きでなかったり、私にもサイズが合わなかったので着なかったりした)
  • ブランド物だけど2〜3回しか履いていないというヒールの靴をくれたり(そもそもヒールの靴をあまり履かない)
  • 「買ったけどやっぱり着ないから」とワンピースをくれたり(趣味が合わなかったので一度も着てない)
  • 使いかけの香水をくれたり(普段香水付ける習慣がない)
  • 同じタイミングで食事に出るときに自宅から持ってきたコーヒーを飲ませてくれる(コーヒー苦手)

なんだかんだで彼女は色々なものを私にくれたりしていたので好意はあったのだと今は思うことができるのですが、当時は「こんな捨てにくい(そして断りにくい)ゴミばっか押し付けやがって…」と思っていました。上司の思う好意は「もし自分のことを慕っているなら、自分のお下がりを、後輩(部下)がよろこんで身につけてくれるはず」というものだったのだと思います。私の思う好意は「ニコニコして話してくれる、プレゼントは新品に限る」だったので、上司にとって私は「可愛がり甲斐のない相手」だったと思うし、私は私で「上司は私のことが嫌いだからゴミを押し付けるんだ」と思っていたのでした。

なんというすれ違い。ああ悲しきかなすれ違い。

7.付き合いの悪さ

上司はよくお酒も飲むし、よくタバコも吸う人でした。トイレ休憩に行くたびにタバコを吸いに階段に出たりしていたので、私の中では「仕事はできるのによくサボる人だ」と言う印象でした。私はタバコは吸わないので、上司の中では「喫煙所でのコミュニケーションができないので仕事以外のことを話すタイミングがないな」と思われていたのかな、と思います。採用になったと聞いた電話では、「たくさん飲みに連れて行くから覚悟しておけよ!」と言われたのですが、勤務初日にサシで飲みに行ったときと部全体の飲み会の計2回しか飲みに行っておらず、案外誘われないな?と思っていたのですが、今思い返すと「ああ、私から積極的に誘うべきだったんだな」と。私は遊びにとか飲みに行きたければ行きたい人が誘えばいいというスタンスだったので、自分は特に行きたくなかったから誘わなかったし、上司は私のことが好きじゃないから誘われないのだろうと思っていたのですが、上司からすれば「後輩が先輩を誘ってしかるべき」、「上司を慕っているなら部下が誘ってくるはず」という認識だったのかもしれません。上司は上司で私が誘ってこないから慕われていないと思ったのでしょうか。

まとめ

愚痴ろうとして記事を書き始めたのに思いがけず私のクズさ加減があらわになってしまいましたがそれはひとまず置いておくとして…。こうやって思い返すと、私と上司はずっとすれ違い続けている気がします。似ている部分は多いのに、タイプも違えば物事に対しての対応の仕方も正反対、考え方や生き方も正反対でした。5ヶ月強という短い期間で退職しましたが、あのタイミングで辞めていなくても、遅かれ早かれ辞表を提出していたことだろうと思います。お互いそこまで嫌い合っていたわけではなかったのに、すれ違いを重ね続けて、引き返せないレベルまで見事に亀裂が入ってしまいました。今は私も大人になり色々変わったので、もし今のタイミングで出会ったらまた違う関係になることができるかもしれません。(もう二度と出会いたくないけど。)

ちなみに、遅刻、忘れ物癖があると前述しましたが、今の職場は自宅から徒歩1分の距離にあり、なおかつ前に退職した人の制服などが常に取り置いてあるので、必然的に遅刻も忘れ物もできない環境で無遅刻無欠勤、忘れ物も無しで頑張っています。自分のことをADHDかと疑った時期もありましたが、人は環境によってどうにでもなりますね。

おわり。