妊娠〜流産

手術

月曜日の朝、診察を受けた。やっぱりまだ少し子宮の内膜が残ってるから、手術をしなければいけないと言われた。診察のついでに子宮口を開く処置(手術の準備)をされて、「あとでご主人と一緒に手術の説明を聞いて同意書にサインをしてください」と。同意書の内容は忘れたけど、何があっても責任は取りませんよ、みたいな感じだった。(…)部屋に戻る時、看護婦さんに「処置したからお腹痛いでしょ、大丈夫?」って部屋まで付き添ってもらったけど、あんまり痛くなかったし、若干申し訳なかった。歩けるのに一緒に来させてごめん、みたいな。生理痛よりももっと弱い、じんわりした痛みだった。飲まず食わずだから貧血っぽさはあったけど。。

少ししてからしゅんちゃんと息子がきて、息子を母に預けて二人で説明を聞きに行った。子宮の内膜がまだ残ってるから手術をしますけど、残ってるのは少しだけだから、細い管みたいなのでチュルッと吸い出すだけですからね、と言われた。もっと内膜が残ってる時は掻き出すような感じでするらしい。掻き出すタイプよりも比較的リスクが少ないらしい。へー。よくわからん。

手術までまだしばらく時間があったので(3時間くらい)、しゅんちゃんは一度家に帰って、息子はそのまま病院に一緒にいた。子供向け番組を一緒に見たりしてた。お昼になると息子がお腹すいた〜というので、私は動けないし、母に息子を連れてローソンまで行ってもらった。初めて息子を他人(母とはいえ)に預けて外に出した。不安。しかしばーちゃんにはわがまま言ってはいけないとわかっていたのか、よそ見をする以外は比較的おとなしく連れられて行って帰ってきた。自分が食べたいと言ったものを買ってもらえて嬉しかったらしい。私は部屋の中でうろつくぐらいはできるので、ベッドからソファに降りて、息子を膝に乗せてお昼ご飯を食べさせた。目の前でいい匂いをさせているおにぎりと唐揚げがあるのに、私は食べられない。状況だけ見ると辛そうだけど、その時は夕方まで絶食という話を聞いて前の日から一応覚悟をしていたので、そこまで辛いとは思わなかった。

いよいよ手術

13時ごろから息子が私のベッドで一緒に寝ると言い出して、隣で昼寝をし始めた。グースカピースカ。今からかーちゃんがどんなことされてくるのかわかってるのかこいつは??と思いながら、でもタイミングばっちしやなグッジョブ!と思いつつベッドを抜け出し母に息子を任せて処置室へ向かう。

手術前後に付き添ってくれるというしゅんちゃんを処置室で待つ間、お尻に注射された。肩のあたりにも注射された。めっちゃくちゃ痛い。泣きそうだった。お尻は揉んだら痛いけど揉まないともっと痛い。涙。(ちなみに数日経っても痣と痛みが残った)しばらく待ってから手術室へ。入ってすぐに自分で下半身の服を脱いで手術台に上がる。分娩の時みたいに足を上げさせられ、その状態で腕と足を優しく、でもきつく縛られる(麻酔で力が抜けると落ちるため)(この辺りから頭とか顔とか痒くてもかけないから、ちょっと発狂しそうだった)。縛られて身動きが取れないまま点滴・心電図・血圧測定など色々行われ、先生を待つ。先生が来たら、酸素が出るマスクを看護婦さんにつけられたんだけど、付け方が雑(ほんとに!!)で、(目が塞がってるんですけど??おい??)と思ってたら、目が開いてないから麻酔かかる前に意識飛ばそうとしてると思われたのか、「今はまだ酸素しか出てないですからね〜」とか言われて(はあ??てか酸素しかなかったら息できんで死ぬだろおい二酸化炭素も混ぜろ)(←口悪い)とか思ってたらすぐ麻酔が出て来て意識が飛んだ。すごいね。意識飛んだ瞬間のことまだ覚えてるけど、あれすごい。ほんとにスッて目の前が白くなるのね。意識飛ぶ瞬間、(あっ初めて意識なくなるわ)と思った。(悠長)

麻酔で眠らされてる間、めっちゃ夢みてた。超楽しかった。いつも寝てる時に見るような内容なんだけど、なんだか万華鏡を通して見てるみたいにくるくる回ったりキラキラしててものすごく楽しかった。途中から「終わりましたよ〜」とか誰かがこっちに話しかける声とか、看護婦さんが動き回ったりする音とかが聞こえてくるんだけど、何してるかとか音から想像できないし、言葉の意味とかわかんないし、聞こえてくる音の通りの映像が脳内に出て来なくて、音に合わせて全く違う映像が出るから映画でも見てるみたいな気分だった。めっちゃくちゃ楽しかったから、これだけのためにまた麻酔したいと思った。(危険)

気がついたら下半身にちゃんと服着せられてて、あれ?いつ着た?ってなった。麻酔が切れかかっても自分の体なのに全然いうこと聞かなくて、まぶたもろくに開けられなかった。うまく喋れないし、なんだか体が自分で動けるってことを忘れてるみたいだった。処置室に寝かされて、隣にしゅんちゃんがいるから喋りたかったけど、うまく喋れなくてもどかしかった。この麻酔の切れかけの感じが胃カメラ飲んだ時に似てるってどうしても言いたかったんだけど言えなくて、「胃カメラ…胃カメラ……胃カメラ…」ってずっと言っててしゅんちゃんは「?」って顔してた。「口の中と唇がパサパサ」も何回か言った。しゅんちゃんは「同じこと何回も言ってるよ(笑)」ってニヤニヤしながらこっち見てたけど、ほんとにそれぐらいしか思えないし言えないんだって!ほんとに!

ナイスタイミングで昼寝をし始めた息子は、なんと手術終わって麻酔が大分切れてから部屋に戻るまで寝ていた。えらい。かーちゃんに何かが起こったのを察したのかはわからないけど、彼はそこから2日くらい赤ちゃん返りした。やたら抱っこされたがったり、もうやめてたのにおっぱいほしがったりとか。

16時には食事解禁されたので、これでもかというくらい食べたり飲んだりしてやった。やったー!食べれるってサイコー!昼買ってきて食べなかったパンと、昼息子が残したおにぎりと漬物(唐揚げは残ってなかった)、ジュース、さらには17時半に夕食がきて、それも完食した。飢餓状態から回復したのが本っっっ当に嬉しかった。

夜は息子と母が一緒に泊まった。月9見て寝た。