ボールペン図鑑

ボールペン図鑑 #05 ゼブラ サラサドライ

ボールペン図鑑、第5回目はZEBRA(ゼブラ)のSARASA dry(サラサドライ)をご紹介します。

書いてすぐ触れても汚れない、超速乾ドライジェルが特徴です。

うっかり手や紙を汚しがちなわたしには、嬉しい仕様ですね。

基本データ

  • 軸色:ソフトピンク
  • ボール径:0.4mm
  • サイズ:全長約14cm
  • 重さ:約11g
  • インクタイプ:水性顔料
  • インク色:黒

備考

  • バインダークリップ
  • リフィル式

外観

クリップ

サラサクリップシリーズと同じく、バインダークリップです。個人的に、このクリップ部のクリアピンクの透け感とかいろいろが好みです。

グリップ

サラサクリップシリーズと同じ感じの、薄めで固めなグリップです。モミモミできないタイプ。

個人的に、ここの色が薄いと、日光とか手汗とか皮脂とかで経年劣化して黄ばみそうだな…と不安になります。使い始めて1年は超えてますが、今のところは大丈夫そうです。

ノック部

細めのノック部です。細いから指が痛くなるかな?と思ったけど、全然そんなことなかったです。

サラサクリップよりも少し軽めの、優しい押し心地です。

使用感

ロイヒトトゥルム1917と普通のコピー用紙ではだいぶ書き味が違ったので、それぞれ比べてみました。

ロイヒトトゥルム1917とサラサドライ

にじみ・よれ

上段は書いてすぐ右方向に指でこすり、下段は書いてすぐマーカーでラインを引きました。

ロイヒトトゥルムは、もともとインクが染み込みやすい紙質だからか、書いてすぐシュッと乾きました。インクが染み込んで、思ったより太く書けた印象です。

指でこすってもほとんど伸びないのは好印象でした。走り書きした後にうっかり触ってヨレてしまいがちなので、これは嬉しい。

紙にたくさんインクが染み込んだからなのか、マーカーで少し滲んでいますが、許容範囲かなという感じです。水性でこの程度は正直すごいです。

液だまり・かすれ

やっぱり天下のサラサシリーズ、インクが途中で途切れることがほとんどありません。

線をたくさん書いても、ペン先にインクが溜まってくることもなく、快適です。ストレスフリーです。

長文

ロイヒトトゥルムの紙質だとインクが染み込みやすい上に、筆圧も強く、ゆっくり字を書くタイプなので、字がかなりもたつく印象がありました。

もともと字が上手い方ではないのに、さらに下手くそに見えます。

いや、ペンのせいにするのは悪い癖ですね。

筆圧が強くなくて書くスピードも速い人は、ロイヒトトゥルムに書いても綺麗な字を保てるかもしれません。

たくさんインクが染み込んでも、裏移りはしていませんでした。優秀です。

コピー用紙(A4)とサラサドライ

にじみ・よれ

上段は書いてすぐ指でこすったもの、下段は書いてすぐマーカーで線を引いたものです。

すごいです。ロイヒトトゥルムもそうでしたが、こすっても全然伸びませんでした。サラサドライ恐るべし。

マーカーの方は、ロイヒトトゥルムに書いた時よりも若干にじみにくくなっているような気がします。

コピー用紙は、線があまり太くなりませんでした。むしろ細めでいい感じの字が書けます。ロイヒトトゥルムと同じくらい速く乾いたのに、何が違うんでしょうか??

長文

コピー用紙だと、紙にインクが染み込みにくいので、線が細く安定して書けています。もたつき感なし。

今見るとやはり紙質に関係なく下手くそですが、こちらの方がそれなりにパキッとした字が書けているという印象です。

替え芯

インクの色は黒・青・赤の3色です。

使える替え芯

当たり前のことですが、サラサドライ以外の芯を入れてしまうと速乾じゃなくなってしまうので、サラサドライの分だけ書きますね。

ボール径インク色品番
0.4mm<JLV-0.4芯>RJLV4-BK
RJLV4-BL
RJLV4-R
0.5mm<JLV-0.5芯>RJLV5-BK
RJLV5-BL
RJLV5-R
0.7mm<JLV-0.7芯>RJLV7-BK
RJLV7-BL
RJLV7-R

同じ替え芯が使えるボールペン

ボール径インク色軸色品番
0.4mmJJS31-BK
ソフトピンクJJS31-SP
ソフトパープルJJS31-SPU
ソフトブルーJJS31-SBL
JJS31-BL
JJS31-R
0.5mmJJ31-BK
ピンクJJ31-P
ライトブルーJJ31-LB
ライムグリーンJJ31-LMG
JJ31-BL
JJ31-R
0.7mmJJB31-BK
JJB31-BL
JJB31-R

用途別評価

仕事:★★★★★

サラサラとしていてインクの出も良いし、急にインクが途切れたりすることもないので、仕事でも慌てることなく使うことができそうです。

また、水性インクなのにすぐ触っても汚れないので、急ぎのメモ書きなどにも◎。

筆圧の強弱に関係なく筆記しやすそうなので、突然誰かに貸すときもストレスなく使ってもらえそうです。

バインダークリップなのでポケットから脱落しにくいのも点数高いですね。

手帳:★★★☆☆

紙質によりますが、少なくともロイヒトトゥルムにはあまり向いていないな、と感じます。

せっかくボール径が0.4mmと細字なのに、0.7とか1.0ぐらいの太さになってしまってもったいないです。

サイン:★★★★★

宅配便の受け取りなどの時、「あっ印鑑持ってない!」ってなることありますよね?(ない?)

そういう時、ササッと書きつけてすぐ渡しても汚れないのでオススメです。

(最近伝票ツルツルしてるの多くないですか?)

長文:★★★★☆

速乾なので、水性顔料のインクにしては比較的、長文の筆記に向いているペンだと思います。

ただ紙質と行間の幅によってはいくらサラサドライでも小指で伸ばしてしまうことがあるので、★-1です。

まとめ

サラサシリーズの筆記感が好きなのに、せっかちでインクが乾くのを待てない…そんな私のためにあるような、ゼブラ サラサドライでした。

私と同じでうっかり触って手や紙をよく汚す人には絶対に刺さるボールペンです。

よろしくお願いします。